風致保全について
日本には、どこそこの一本杉、三本松といったその土地を代表する大木、優れた形、珍しい木や紅葉、花などの名所も多いです。
最も一般的なのは秋の紅葉ですが、それはある程度寒冷が条件であっても、水、岩場、カエデなどの地形や紅葉適樹種と、マツ、モミ、カシなどの常緑樹が主要な要素となりましょう。
そうした条件に合致した日光などは、標高2000メートルの金精峠から始まり、700メートルの馬返に及ぶ標高差もあって、1か月半にわたって見事な紅葉を楽しませてくれます。
また黄一色ながらブナ、ミズナラ、カンバ類などの広大な原生林も壮観です。
昔から白砂青松ともてはやされる海岸の白い砂浜に緑こまやかなクロマツの林は、島国日本の中でも特に優れています。
三保の松原(静岡県)、気比の松原(福井県)、虹の松原(佐賀県)などはことに美しく、日本の三大松原と称されています。
天の橋立なども面白いですね。
芭蕉の句(?)に名高い松島など全土を取り巻く海岸線の数多くの岩場、入江などとマツの組合せは見ごたえがあります。
荒城の月などお城にはマツがつきものです。
東海道五十三次にはマツの風景が随所に出てきます。
マツは昔から門松に、歌に、舞台にとめでたさの象徴でもあったのです。


