余裕ある暮らしの理由
危機に冒されたフランスと"花の都"に代表され、今なお人の心を魅了する豊かなフランス・・・。
この2つの現実をどうみたらよいのでしょうか。
帰国して日本をあらためて見ながら、その答がなんとなくわかったような気がしています。
フランスは危機にあるとはいえ、やはり大きな底力をもった国です。
住宅や公共施設など耐久消費財がとうの昔に整った社会であり、国民はアメリカ式消費生活にノンをとなえる節約と堅実な生活スタイルを身につけた天性の合理主義者です。
そして社会も人びともなによりも、ゆとりと落ち着きを尊び、大切にしています。
社会保障制度が日本と較べ格段に発達しています。
お産はわれわれ外国人在住者を含めて基本的には費用はかかりませんし、74年に解禁された中絶も費用の7割は払いもどしとなります。
こうしたことが、統計数字の割には実際に余裕ある生活を可能にしている要因ではないかと思うのです。
