超個人主義社会
大量消費生活を基準にすれば、フランスの生活様式は不便で、野暮ったいかもしれません。
しかし国民が自己を失っていないことが強みです。
日本はゆとりのないまま全速力でつっ走.ているだけに、失速したときの事態の重大さは計り知れないことでしょう。
アメリカ型の消費文明に価値観を見いだせば、確かにフランスの生活様式は野暮ったくバカにしたくもなるでしょう。
しかし、フランスは個人主義の社会です。
よい意味では欧州の中心のひとつとして、またパリの住民の3割以上は外人という環境によっても、いろいろな考え、習慣が受け入れられる社会だということです。
個性が尊ばれ、尊重されます。
自分の考えや定見をもたない人間、他人や上部の人間に無定見に従つ人びとは、こうした社会ではも.とも軽蔑される人種なのです。
こうした個性の尊重、さらには批判的精神は、日本で生活してみて、社会全体に欠けていると感じています。
服装やおしゃれでも、パリジェンヌは自分をよく知り、似合う色、形で個性を生かすという点では天才的と思えます。
日本の娘さんたちがはやりの髪型、はやりのバッグ、スーツを身につけているのをみると、もっとバランスのよい服装ができるだろうに・・・と感じることもたびたびです。