森林浴について
「森林浴」という言葉を最近よく耳にするようになりました。
それは、森林中の気象の刺激で自律神経系、内分泌系の中枢にゆさぶりをかけて身体機能を調整し、心理的不快感を取り去って正常化を図ろうとするものということです。
林木は、光合成によって炭酸ガスを吸収し、酸素を供給するガス交換機能があります。
しかしこのような森林特有の環境のほか、何か芳しい香りのようなもので鼻を、頭を刺激するものがあります。
それは「テルペン系物質の不飽和炭化水素の一群」といわれます。
樹木が成長する過程で枝や葉に傷がつくことがあります。
これは人間が傷を負って化膿するのと同様、バクテリアのつけこむところです。
そこで樹木はバクテリアを排除するための自律作用として、平素から揮発性物質を発散しているのだといいます。
スギの葉は線香に、ヒノキは葉ばかりでなく材までも利用され、特にニオイヒバなど香水そのもののようであり、マツ、クス、月桂樹、クロモジ(ようじ材)などには特に著しいものがあります。