風致保全について 3
日本は、杉並木にしても世界に冠たるものでしょう。
これらの中には胸高直径2メートル、樹高50メートルを超すものもあり、1本数千万円という木も多いですが、観光的価値はそれに勝るとも劣らないことでしょう。
それ故に大きくなればなるほど伐ることはできなくなるのです。
スギは適地を得れば、数千年という屋久杉は別格としても、千年以上は長生きできるのです。
出羽の羽黒山境内のスギ、栃木県塩原温泉八幡神社のスギ、日連生誕で有名な千葉県.清澄寺のスギなどいずれも千年を超えてなお元気な姿を見せており、その雄姿はまさに圧倒されるばかりで、何事かを物語っていると思われてなりません。
しかもスギはヒノキと違って、老齢になるほどその材は美しく、「もく」ができるなど材積当たりの単価も限りなく高くなるものです。
社寺の多くは人里から離れた高山の山すそにあったものが多く、そこは崩積土の最も肥沃な土地であり、同時に水分も豊かで水はけもよく、スギにとって最高の適地なのです。
社寺境内の美林はこうした環境に恵まれたところに多いです。
スギと同様、高齢に耐える木ではケヤキがあります。
これも千年以上にも達し、しかも「もく」ができてますます材価を引き上げるのです。
立木の木肌や枝張りも美しく、最近は街路樹として多く用いられています。